童謡や昔話には、いろいろな比喩や隠喩があって、面白いものです。
詩や話の中の隠喩法は、多くは子供を教育するためのものだったり、
言葉あそびを通して、仲間同士で楽しむものだったりして、興味深い。
地域のコミュニティセンターで受講している「歴史探訪」の講座で、
「お月さん幾つ」というわらべうたが取り上げられました。
もともとは、四国新聞に連載されている合田道人さんという方の記事の抜粋だと思われます。
お月さん幾つ
お月さん幾つ 十三 七つ
まだ年ァ若いね あの子を産んで
この子を産んで 誰に抱かしょ
お万に抱かしょ お万どこへ行た
油買いに茶買いに 油屋の前で
滑って転んで 油一升こぼした
その油どうした 太郎どんの犬と
次郎どんの犬と みな舐めてしまった
その犬どうした 太鼓に張って
鼓に張って
あっち向いちゃドンドコドン
こっち向いちゃドンドコドン
たたきつぶしてしまった
ちなみにこのわらべうた、私もどんな風に歌われるものか知らないのですが
下リンクページに歌詞付きの音があります。
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/otsukisanikutsu.html
で、この詩の中に、どんな隠れた意味があるのか。
その合田さんの記事より抜粋します。
十三の月 とは
十三夜。十三夜は陰暦9月13日の月で、仲秋の名月に次いで美しい月のこと。
七つ とは
七つ刻、4時のこと。
おまん とは
夕焼け空ということ。
つまり、夕焼けに隠れて月がきれいに見えないということ。
転ぶ とは
隠語で、素人娘が売春すること。
お茶 とは
性交のこと。
ということで、合田さんの説は、”月も女性も最高に美しくなる一歩手前という
ときに、間違いを起こしてはならないといった教訓が隠されている。
この隠語の解説がどのくらい確かなものなのかはわかりませんが、
新聞に掲載されていた記事なので、そんなに大きく間違ってはいないはず。
ただ、後半部分の意味は述べられていなかったので、よくわかりません。
そもそも、このわらべうたに隠語法があるということ、その解釈自体、
後の世に生まれた人の勝手な思い込みかもしれません。
Yahoo!知恵袋で、このわらべうたの謎解きがありました。
ベストアンサーに選ばれた回答は、恐ろしい物語で、まったく異なる解釈でした。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1411285044?fr=rcmd_chie_detail
個人的には、わらべうた・詩に限らず、芸術作品の鑑賞にしても、個々人が
楽しむ範囲であれば、自分好みの解釈をすればよいのではないかと考えます。
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